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あなたが足踏みしている理由:退屈または不安

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実力向上のために意図的な練習が大事だとは良く言われますが、実際日常業務でどうすれば良いかは曖昧です。意図的な練習についてすごく良い記事がありましたので翻訳・整理してみました。

作業難易度と実力

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Aは難易度より実力が勝る領域です。楽ですが、退屈になります。
Bは実力より難易度の高い業務です。不安になります。
Cは難易度と実力が噛み合うところです。この部分で没入し、集中力が高まりパフォーマンスと学習能力がフルで発揮できます。

AやB領域の業務はやっても訓練にならず、実力向上に役に立ちません。業務中に不安や退屈さを感じる時間が長いなら、実力が伸びない環境にあるということです。ではどうすれば良いでしょうか?

4つの方法があります。 

没入するための4つの方法

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a1 実力を下げる
同じ体力訓練をしても腕と足に砂袋を付けてトレーニングをするようなことです。
プログラマーで例えるなら、普段使っていたマウスを使わないようにしたり、デバッガーをよく使っていたらデバッガーを使わずコーディングしてみることです。

a2 難易度を上げる
1日でやるべきタスクを1時間でできる方法を考えてみたり、なれた作業なら新しい言語で作ってみたり等
人より仕事を効率化するために使う自分だけのツールを作ってみるのも良いです。

b2 実力を上げる
短期的に実力を上げる必要があります。
専門家の助けを乞う(ペアプログラミング等)、作業を手伝ってくれるツールを導入する、昔の経験から比喩的に(analogically)問題を解決する等

b1 難易度を下げる
タスクを細かく分けてやり安いところからやってみる、制限がない状態を想定して一度やってみてから制限がかかった作業をする等

 

実力も難易度も変わり続けますので、現在の状態を常に把握し、没入できる状態を保てることが大事です。もしマネージャーならメンバーが没入状態を維持できるように手伝うと良いですね。