ピクシブのプロダクトマネージャー、自己組織化されたチーム、チームを支える組織(佐藤 里佳)- PdMカンファレンス2019 1日目
2019年11月12日〜13日に渋谷で行われたプロダクトマネージャーカンファレンス2019に参加しました。
以下は私が聞いたセッションを中心にしたレポートです。講演を聴きながらノートしたものがメインですので聞き違いや意図の読み違いがあるかも知れません。ご了承ください。
ピクシブのプロダクトマネージャー、自己組織化されたチーム、チームを支える組織(佐藤 里佳)
ピクシブ株式会社 新規事業部 VRoid部事業責任者
感想
まだまだ見習いとしては基礎スキルとスタンスの上に専門スキルを載せるイメージが役立ちました。PdMとして良いスタンスをそろえたいですね。特に最近は「判断に迫られた時、最適な道を自信を持て選択し示す」がかなり難しいと思っています。自身の根拠になれるのはやっぱりデータドリブンですかね。なにが根拠になるのかを考え、適切な実験と測定を設計できるようにならないとですね。
PMギルドもぜひ真似てみたいです。社内でもっといろんなインプットアウトプットができると良いですね。
講演内容
ピクシブのPMに求められる「スキル」「スタンス」
ピクシブのPMの仕事は?
- プロダクトのあるべき姿を定義する
- チームの力を引き出し、最大のパフォーマンスを発揮することで価値あるプロダクトの提供を実現する
スキル
継続的に価値を提供できる「プロダクトのあるべき姿」を定義し、実現する技能
意思決定、コミュニケーションの基礎スキル
専門スキル(プロダクトマネジメント トライアングル)
スタンス
最大のパフォーマンスを発揮するチームをつくり率いる、人間的資質と姿勢
熱意 プロダクトの熱意を説くことによって人を動かす
敬意 Respect 事業ドメインとチームメンバーに敬意を払う
誠実さ 失敗を隠さず、原因と対策を適切に提案し実施する
姿勢 自身をプロダクトの最高責任者と考え、言い訳せず理想の実現に向けて全力を尽くす
知性 論理的に物事を考え、問題解決までの筋道を立てる不測の事態にも冷静に対処
自信 判断に迫られた時、最適な道を自信を持て選択し示す
基礎スキルとスタンスを身に付けた後、自分の強みを活かせる専門スキルを取得していく
スキルを整理することでチーム構成や協力がしやすくなる
意思決定者は1人
プロダクトオーナー役はPM間の協力関係を最大限活用し、意思決定を担う各PMは主体的に連携を取りつつ、最終決定はプロダクトオーナーに任せる
プロダクトマネージャー育成組織「PMギルド」構想
プロダクトマネージャーの成長を支援する横断組織
- 「スキル」と「スタンス」の習得のための育成
- キャリアアップ・キャリアチェンジのサポート
- 次のチャレンジの方向性を経営ラインへ提案
やること
未来
ピクシブのボトムアップ文化とプロダクト開発チーム
ドメイン知識を高レベルで共有、お互いを尊重し合うことでPMとメンバーは理想のチームを築くことができる
組織はチームを信頼し、事業成長のパートナーとして敬意あるチーム作りを支援
採用や日常の活動の中でドメインと仲間に親しむ機会を積極的につくっていく
チームのアウトプットの最大化を目指す!
プロダクトマネージャーカンファレンス2019 1日目シリーズ
- ORDINARY PEOPLE, EXTRAORDINARY RESULTS(Marty Cagan)
- Special Session(Kaarel Kuddu)
- LINEにおけるお金とユーザーのジレンマ(二木 祥平)
- ピクシブのプロダクトマネージャー、自己組織化されたチーム、チームを支える組織(佐藤 里佳)
- “失敗事例で学ぶ” 失敗しないプロダクトマネジメント - PMの必須スキルと、自走する組織のつくりかた -(岡田 康豊)
- コミュニティマネジメント: プロダクトの開発と展開をコミュニティが加速させる(馬田 隆明)
- 企業が求めるプロダクトマネージャーとその人材戦略(対談)
- 発明、ドッグフーディング、プロダクトマネジメント(増井 俊之)
- Keynote Session(Harry D. Moseley)
- まとめ