「3年後どうなるのか?」の考え方
スタートアップが問題に遭遇した時真っ先に投げるべき質問(韓国語)
https://brunch.co.kr/@wirteforwrong/20
ネットフリックスの「カナダ・プリンシパル」は「危機が迫った時こそ未来に集中するべき」とのことだ。彼らはこの原則でカナダ進出、アマゾンやブロックバスターとの合併、料金の引上げ等の問題を乗り越えてきた。私がビジネスで犯した一番大きなミスもこの原則を守れなかったことが原因だった。
それはユーチューブを始めなかったことだ。
私たちの会社はフェイスブックのカードニュースを中心にしたコンテンツ会社だった。3年前ごろチャンネルの到達率は頂点に達していたし、ユーチューブの話は周りから少しづつ聞こえてきた頃だった。社内でもユーチューブを始めようとの話が出た。
結果的に我々はユーチューブを始められなかった。我々の判断基準はこうだった。「今、動画制作(ユーチューブ)にかかるコストと時間に対してユーチューブで得られる収益と成功可能性が高いか。」
(中略)
2年後、ユーチューブが大きな流れになり、フェイスブックが落ち始めてからやっと動画を作るようになった。我々は高すぎる費用を払うことになった。
深刻かつ重要な問題に直面したら損益を計算する前にこの質問を投げてみよう。
3年後、これをやらなかったことによって大きく失敗する可能性はあるか
3年後、これをやったことによって大きな機会をえる可能性はあるか
+と-、0と1
目の前の利益を考えることももちろん重要だ。 コツコツと改善を重ね、利益を出すことはビジネスにおいて欠かせない要素だ。特に最近は利益を出せず規模の拡大だけを図った企業の価値が低く評価される雰囲気になりつつある。利益を出せないビジネスは続かない。
しかし目の前の利益を追う選択は上記のエピソードのように後悔を招くこともある。積み重ねてきた+が一気に0になってしまうかもしれない。例えば今やらないといけないリファクタリングを後回しにしたせいで3年後大きい不具合が出るかもしれない。能力はあるが倫理的問題も抱えてる人をそのままほっといたら3年後に会社に事件が起こるかもしれない(被害を受ける社員の苦労は言うまでもない)。
時には短期的にマイナスになる選択をしないといけない。言うのは簡単だけど、行動に移すことは簡単ではない。
3年後を考える
未来を予想することは難しい。私は10年後、20年後のビジネスはもちろん、私の10年後の姿すらうまく描けない。しかし3年後ならある程度見えてくるものがある。3年後のビジネス、3年後の自分を想像してみたら今やらないといけないものが見えてくるかもしれない。変化が激しい今の時代に3年後を正確に予想することは不可能だろうけど、3年後の大きな失敗・3年後の大きな成功を頭に入れておくだけでも何かが変わるかもしれない。
3年後、これをやらなかったことによって大きく失敗する可能性はあるか
3年後、これをやったことによって大きな機会をえる可能性はあるか